軌跡シリーズ、特に第5作である碧の軌跡からはマスタークォーツというものが登場している。これは通常のクォーツとは別で各メンバー1人1人につけることが出来る特殊なクォーツの事である。
どのマスタークォーツを誰につけるのかは基本的に自由となっており、これが登場した碧より戦術の幅はかなり大きく広がったといえる。
今回は軌跡シリーズ第9作、閃の軌跡Ⅳにおけるマスタークォーツのそれぞれ個人的な評価をつけていきたい。
注意点
- あくまで個人的な評価。参考程度に。
- 以後マスタークォーツのことはMQと略すことがある。
- 各マスタークォーツの元ネタはWikipediaなどで調べた結果のものが基本となるため、誤った情報もあるかもしれない。
目次
地属性
スクルド
元ネタはギリシャ神話に登場する運命の女神たち、ノルンたちの1柱。
ブレイク特化の構成にする際に必須となるメインかサブに据えておきたいマスタークォーツ。閃Ⅳは閃Ⅲほどブレイクが強力ではないものの、ほぼ確定で1ターン行動不能にするのは変わらない。そのためブレイク特化という構成は今作でもそれなりに使える構成となっている。させてしまえばほぼ完封できるような仕様となっている閃Ⅲのブレイクが強すぎるだけ。
おまけでついてくる毎ターンHP回復は高難度だと地味に役立つもの。しかし、複数周回してると火力の暴力だったり防具の強さによってHP大幅に減ることが中盤くらいまでは少ないため少々腐り気味となってしまう。
キーパー
元ネタは番人や看守などの意味を持つ英単語、Keeperから。
ダメージカットの割合が最低20%とそれなりに高く、最高90%カットであるため、思わぬ集中攻撃で力尽きるということがかなり少なくなる。
タンク役として使用する際のサブMQ。オベロンをつけるのもありと言えばありだが、全状態異常無効はアクセサリでも追加できるため、こちらの方が優先度高め。
ブレイクダメージ+60%やクリティカル率+5%もおまけでついてくるため、耐久の低い火力役のメインとして使用するのもありといえばあり。
イージス
元ネタはギリシャ神話に登場する武具。イージスの盾とも呼ばれることが多い。
パーティにタンク役を採用する際の必須MQ。これをつけたタンク役を端っこに置いておくだけで全体攻撃以外を完封することも少なくない。
戦闘開始時の絶対反射が2回、地属性アーツ使用後硬直半減の2つの効果もそれなりに便利であり、特に地属性アーツの使用後硬直半減に関してはアマダスシールドが対象となるため、敵の全体攻撃へのケアもできる。
このマスタークォーツとキーパーをつけて、アクセサリで全状態異常無効、残りをHPに特化させることで倒れることがほぼ無い完璧なタンク役が完成する。
ゴーズ
元ネタは不明。遊戯王に「冥府の使者ゴーズ」というカードが存在するが、それが元ネタかどうかも不明。
一言で表すなら超脳筋なマスタークォーツ。
なんと言っても通常攻撃とクラフトのダメージを+100%にするという効果がめちゃくちゃ強い。そこにクリティカル率上昇5%までついてくるため、これをつけたキャラクターのダメージは目に見えて高くなる。ついでにブレイクダメージ+60%も付いてくるため、ブレイクも狙いやすくなるというおまけ付き。
一応デメリットとして硬直時間1.5倍というものがあるが、こちらはSPDを上げることである程度カバーできるものであり、デメリットがデメリットとしてさほど機能していない。アーツメインとなるキャラクター以外誰につけても大活躍するのは間違いなしと思う。
水属性
カノン
元ネタは多分音楽形式としてのカノン。特にヨハン・パッヘルベルが作曲したカノン*1なのかなと。
メビウスと同格クラスのスーパーサポートMQ。回復アーツのHP回復量4倍、効果範囲+4がとにかく強烈で、サブにオベロンを据えてホーリーブレスをするだけで基本的に味方は倒れることがなくなる。
ちなみに味方のHPを全快させる最上位回復アーツであるセラフィムリング以外の回復アーツは基本的にEP消費がそれなりに少ない場合が多く、毎ターンEP20回復であっても充分間に合う。全ての効果がいい感じに噛み合っている強力なマスタークォーツといえる。
カレイド
元ネタはおそらく万華鏡という意味の英単語であるKaleidoscope。
セピスとセピス塊集めと言えばこれ。お金とセピスに困ったらこれをつけたキャラで攻撃しまくれ。おそらくそういうコンセプト。
Sクラの演出がそれなりに長く、ヒットエフェクトも多いマキアスにこれを使って道中の敵にSクラを連発するとビックリするくらいセピスとセピス塊を稼ぐことが出来る。
2周目になってもセピスを使用する機会はなんだかんだ多く、金策にもなるため縁の下の力持ち的なマスタークォーツといった印象。
ヴァルゴ
元ネタは黄道十二星座の1つであるおとめ座の英語、Virgoから。
水属性アーツを主軸に置く場合、メインMQの筆頭となるくらいには強力。
攻撃アーツのクリティカル率が70%となるため火力も出しやすい他にも、水属性アーツの使用後硬直を半減させることにより駆動系クォーツやアクセサリと組み合わせることで水属性アーツを連発することができる。海星鈴などとも効果は重複するので、水耐性が高い敵でも数でゴリ押すことも可能。
マギウス
元ネタは調べて見た感じ汎用テーブルトークRPGのルールの名前MAGIUSだったり、まどマギのアプリであるマギアレコードに登場する敵キャラだったりが出てきたため、造語なのかなと。
効果はそれぞれ強力ではあるが噛み合いがかなり悪いマスタークォーツ。
アーツをメインとするキャラクターでHPを意図的に削るクラフトを持っているキャラクターがいない関係で1番メインとなるアーツの火力をあげる効果が活かしにくい。
起死回生の効果もHPが少ない場合に真価を発揮するこのマスタークォーツと相性が良いように見えるが、自分の場合タンク役としてイージスを据えたキャラクターがいる場合が多く、腐りやすい印象。
結果効果を出しやすいのはアーツクリティカル率上昇のみであり、性能を全て引き出そうとするとなかなか難しいという評価にどうしてもなってしまう。
火属性
カグツチ
元ネタは言わずと知れた日本神話の火の神、カグツチから。
敵を倒す事にCP+24は上昇量こそ多めであるが、ボス戦などではあまり活かしにくいもの。
このマスタークォーツの強いところは2つ目のスキルである、毎ターンCP+5。クロウのディスティニーブルーのようなCP消費がかなり重い自己強化クラフトを使うキャラにつけ、アクセサリーもCP自動回復に特化させると自己強化を維持しながらその他クラフトも遠慮なく使用できる。
ピンチ時CP+200はあまり使用することがないがあって損は無い便利な効果。
総合的にCP管理がしやすくなる効果がメインとなるため、クロウやリィン、ラウラのような自分でのCP回復手段を持たないもののCP消費の激しいキャラクターに付けたいマスタークォーツ。
レグルス
元ネタはしし座で最も明るい恒星である、レグルスより。
被ダメ時のCP上昇量4倍は1周目や2周目以降の終盤のようにダメージを受ける場面がある時はかなり役に立つが、ノーダメージで倒せてしまう周回プレイの序盤から中盤にかけては基本的に腐ると考えていい。どうしても相手依存になるため、CPの供給に関してはカグツチに劣る。
戦闘開始時のSTR↑大はかなり強力。目に見えてダメージが大きくなるため、自己強化を持たない物理ダメージ要員はもちろん、ユウナやアッシュのような開幕にあまり使用しない自己強化クラフト持ちのキャラにもたせていいのではないか。
STR上昇とSクラフトの使用後硬直半減という2つの効果を踏まえるとアルティナやミュゼのような魔法攻撃系Sクラ持ちには相性が比較的悪いように感じる。エリオットやエマのような補助系Sクラ持ちも基本的にアーツで戦うことが多いため、相性は悪めか。
そう考えるとレグルスと相性がいいのはやはりユウナやアッシュあたりなのかなと。
ベオウルフ
元ネタは英文学最古の伝承のひとつ、ベオウルフ(Beowulf)、またそれに登場する英雄の名前より。
クラフトで適宜サポートを行うが、基本的にアーツで攻撃を行うような運用ができるキャラクターと相性がいいマスタークォーツ。ピンチ時の能力上昇が激烈なものとなっているが、あまり使用されることはない。
火属性アーツの硬直が半減となるので、LINEに火を持ち、アーツで主に攻撃するがクラフトでサポートもしたいアリサやエマなどにつけると性能をフルで発揮することができると思われる。しかしエマはロストアーツで超火力を出す型が一番わかりやすく強いため、アリサが1番適正高い気がする。
シュバリエ
元ネタは騎士を表すフランス語、Chevalierから。
このマスタークォーツの名前、効果をみて碧の軌跡時代のランディを知ってる人ならそっちを思い出す人も少なくないと思う。碧時代に加えて起死回生効果もついたため、保険もついている。あまり使われないけど。
今作のランディはメインMQが固定となっているため、ランディでこのマスタークォーツを活かすことができない。メインサブどちらに据えるとしても最大限効果を発揮出来るキャラはガイウスとなる。詳しくはテンペストの項で。
風属性
シリウス
元ネタはおおいぬ座で最も明るい恒星の名前から。冬の大三角を形成する星の1つでもある。
回避カウンター型の人権MQ。これを付けてクォーツのどこかに憤怒をつけないと回避カウンター型とはいえない。
心眼がつくのが実質開幕1ターンのみとなっているため、基本的にはフィーのような心眼抜きで回避率100%にするようなキャラでしかメインとしては扱えない。よってサラやクロウのような心眼を用いて回避カウンター型とするキャラはサブMQとするのが1番効率的。
オベロン
元ネタはおそらくシェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』の登場人物。妖精王としても知られている。
スーパーサブMQ。サブでつけたいマスタークォーツがこれといってない場合はとりあえずこれを付けておけば安心。
このマスタークォーツの強さは全状態異常・能力低下無効に集約されている。これにより敵のアーツによって不意にばら撒かれる石化や即死、消滅といったものに怯えなくて済むどころか、劫炎といった全状態異常無効が付いてないと防ぐことが出来ない状態異常も気にしなくていい。
魔法回避率+25%や風アーツ使用後硬直半減は正直おまけであり、極論あってもなくても変わらないので、これはほぼサブ専用といったところ。
テンペスト
元ネタは嵐などの天候を表す英語、tempestから。
個人的にはガイウス専用MQ。このマスタークォーツの効果を能動的に発動させようとした場合、ガイウスの真・黄金吼を使用するのが1番手っ取り早く、ガイウス自身の性能ともマッチしている。
メインにテンペスト、サブにシュバリエを据えたガイウスが真・黄金吼使用後に真・雷咬牙を使用した場合、クリティカルなしでも30000程のダメージをたたき出すことができる。
ちなみにメインにシュバリエ、サブにテンペストとして超火力Sクラフトを連発する要員とする事もガイウスでは可能。今作のガイウスはSクラである真・吼天鳳翼衝がゲームバランスを崩壊させるレベルのぶっ壊れSクラとなっていることもあり、最強格のキャラとなっている。
トール
元ネタは北欧神話に登場する雷神。木曜の英語Thursdayの元となっている単語でもある。
閃Ⅰと閃Ⅱではかなり強力な部類のマスタークォーツであったが、今作ではあまり強力ではないというか、かなり扱いにくいマスタークォーツ。
状態異常や能力低下をばらまくことでようやく火力をあげることが出来るため、効果が発揮されるまでワンテンポ遅い。一応おまけとして封技をばらまくことも出来るため、メインにトールを据えてサブで火力増強ということも可能。しかし運用しやすくするにはやはりオボロかゼファーと組ませるのが安牌か。
時属性
ディーヴァ
元ネタは才能ある女性オペラ歌手、または歌姫を意味する英語、Divaから。
魔法回避率を両方100%にする際に必須となるマスタークォーツ。主に物理魔法の両方の回避率を100%にする運用があるフィーに使われることが多い。
時属性アーツを主軸に戦う運用を行う場合もこのマスタークォーツはメインとなることが多く、魔法回避率を100%にして時属性アーツで攻める、魔法攻撃を使うボス絶対倒すマン運用も可能。グングニルやヴォータンのせいで影が薄くなりがちな時属性マスタークォーツの中ではそれなりに強力な部類。
ゼファー
元ネタは恐らくギリシャ神話に登場する西風神、またそこから西風という意味を持つ英単語であるZephyrから。
このマスタークォーツの特筆すべき点は遅延を付与できるというところ。遅延する数値こそ小さいものの、クォーツやアクセサリーに頼ることなく、このマスタークォーツをメインにつけることで遅延をばらまくことが出来るのはかなり強い。
メインのスキルとなるランダム能力低下もSPDが下がれば遅延が有効に働きやすくなるし、SPD↑大も基本的に開幕4ターンのみであるものの、その隙に遅延をばらまきやすくなる。
2回攻撃クラフトを持つシャロンと組み合わせるとシャロン自身SPDが高いのも相まってそれなりに遅延をばらまくことが出来るため、相性がいい。
地味であり、運にも頼ることになるものの、上手くハマれば戦闘をかなりスムーズに進めることが出来る、そんなマスタークォーツといった個人的評価に落ち着いた。
カッツェ
元ネタは猫という意味のドイツ語、Katzeから。
正直時属性MQどころか、全MQでいちばん使い道に困る。
恐らくストーリー中で魔法吸収が輝くであろう月の霊場でのクロチルダ戦と灼獣ローゼリア戦ではエマが固定枠となっているため、オーダーで100%魔法吸収が出来てしまう。また、今作ではアーツが非常に強力であるため、アーツで能力低下をばら撒くよりも、火力特化にした方が結果的に戦闘が早く終わることが多い。
そのためカッツェを採用しないと困る!という場面が基本的にはない。
いちばんわかりやすい使い道としては時属性版ヴァルゴとして採用する道かと思う。しかしヴァルゴよりもクリティカル率は落ちるし、ヴァルゴとは異なり、時属性アーツの硬直半減がないため、低硬直でアーツ連発運用が少しだけやりにくい。一応カッツェを付けるだけでクロノバーストが使用できるので、実質無詠唱でアーツが使えるのはヴァルゴより優れている点か。
グングニル
リィンやクロウ、デュバリィのようなクリティカルで火力を出していく型を採用する場合に必須となるマスタークォーツ。ヴォータンと共に他のと時属性MQの影を薄くしてる元凶。メインMQが固定となるデュバリィを除いて基本的にはヴォータンやゴーズと組みあわせて使用される。
ダメージ上昇量がゴーズよりも高いため、クリティカル率さえどうにかできれば火力はかなりのものとなる。参考程度に、確定クリティカル型にしたリィンの真・螺旋撃では30000-35000程のダメージがでる。
またデスティニーブルーを使用したクロウがクリミナルエッジを使用した場合、確定クリティカルでは無いものの、クリティカル時に50000程のダメージが出ることも少なくない。
ヴォータン
元ネタは北欧神話の最高神、オーディンのドイツ語名、Wotanから。
名前的にもグングニルと併せて使われることを想定したと思われるマスタークォーツ。実際グングニルとの組み合わせがめちゃくちゃ強い。
クリティカル率上昇も強力だが、CP自動回復もかなり強力。回復量はカグツチよりも1多い6となっているため、特にCP消費の激しく、クリテァカル率に補正のかかるクリミナルエッジを主体とするクロウとの相性は抜群。アクセサリに真・闘魂ベルトと虹彩花のブーケをつければ毎ターンCP+12、CP回復率+20%になるため、デスティニーブルーを維持しながらクリミナルエッジを連発することも可能となる。
他マスタークォーツとは異なり付けるだけで使用出来るアーツは何もないが、それを差し引いてもかなり強力なマスタークォーツとなっている。
空属性
メビウス
元ネタは裏表のない図形であるメビウスの輪から。ちなみにメビウスの輪の「メビウス」は発見者であるA・F・メビウスから来ている。
完全にサポート向けのマスタークォーツ。カノンは回復アーツの回復量を増やすが、こちらはアイテムの回復量を増やす。
アイテムの射程距離を伸ばすのも強いのだが、このマスタークォーツで特筆すべき効果はアイテムの効果を範囲化させるというもの。Lv10にもなれば範囲が円Lとなり、それなりに離れてても効果範囲内となる。絶品料理や独自料理の場合、追加効果として4ターン心眼だったり7ターン全ステータス↑小がつくことも多く、アイテムの効果の範囲化という効果は見た目以上に強力。
さらにアーツとしてセラフィムリングも使用できるため、窮地に陥った場合でも立て直しが効くという隙のなさ。このマスタークォーツほど高難度で輝くマスタークォーツはあまりないと思う。
ソフィア
元ネタは古代ギリシア語で智慧・叡智を意味するソピアーから派生した単語から。グノーシス主義など色々なところで登場する単語でもある。
起死回生を2回発動できたり、戦闘開始時にDEFとADFにバフがかかったりとかなり防御寄りのマスタークォーツ。空属性アーツの使用後硬直半減は回復アーツとしては最上位となるセラフィムリングとの相性が良い。
おそらく、Sクラフトなど強力な全体攻撃をもろに食らってしまい、壊滅的な被害を受けたパーティを救うみたいな想定で作られたマスタークォーツではないかと思う。
オベロンを除いて、性能をフルで使うとホーリーブレスがほぼ必須となるカノンや、アイテムの使用が必須となるメビウスとは異なり、ソフィアは性能が割と1つで完結しているためどんなキャラクターにつけてもある程度の活躍は見込めるマスタークォーツといった印象。その分カノンやメビウスよりも目に見えて強いというわけではないため、なんとも言えないのが正直なところ。
デュナミス
元ネタは力・能力・権威・可能性などの意味を持つ古代ギリシア語から。また神学における天使のヒエラルキーにおいて、第五階級に分類される力天使に属する天使の名前でもある。
空属性MQの中で一番地味なマスタークォーツ。アイテムを範囲化させるメビウス、窮地に陥った時の保険であるソフィア、唯一無二の性能であるエンブレム、シンプルな火力アップとなるヴァルハラと比べるとどうしても性能の物足りなさが出てしまう。
与えたダメージにもよるが、防御系オーダーと組み合わせることでHP最大を維持しやすくなるため、ヴァルハラとの相性は良好。レグルス同様開幕4ターン火力が上がるのも嬉しい。クリティカル率も上がるため、HPの回復量は割と馬鹿にならない。
空属性一地味とは言うものの、カッツェのようにHP回復が完全に腐ることは終盤に進むほどなくなるため、いちばん弱いというわけではない。
エンブレム
元ネタは象徴や紋章を意味する英単語Emblemより。
フィールド探索時HP EP CP回復という唯一無二のスキルが非常に強力。範囲の広いSクラフトを持つキャラに持たせることで道中の敵をSクラフトで蹴散らしながら進むことが出来る。
Sクラフトの演出上ヒット数が多くなるマキアスのメインMQにエンブレム、サブにカレイドを付けることで道中の敵すべてがセピス集めのための存在になるため、非常におすすめ。アイテムドロップ2倍もあるため、道中の敵を蹴散らしているだけで持っているUマテリアルの数が300個を超えていることもある。
難点はおまけでついてくるスキルがさほど強くない点。メインのスキルが唯一無二であるから仕方ない部分ではあるが、ボス戦ではあまり役に立たないマスタークォーツとなっている。
ヴァルハラ
残りHPが高ければ高いほど物理ダメージが大きくなるという単純かつ扱いやすい効果を持つ。その代わり上昇の倍率は50%と低め。
回避率10%上昇が地味に強く、そこそこの確率で攻撃を避けてくれる。回避カウンター型ではないものの、心眼込みで物理回避率を100%にしたいキャラクターに使うとそれなりに強さを発揮してくれる。
デュナミスの項でも書いたがデュナミスとの相性は良好。したがってデュナミスexが固定MQであるデュバリィのサブとして使えると思いきや、影技・剣帝陣の火力、クリティカル率の関係でサブにグングニルをつけた方が火力が出てしまう。残念。
幻属性
ティタニア
元ネタはシェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」に出てくる妖精の女王から。
アーツ使いでおそらく最も使われることの多いマスタークォーツ。メインにエルダやパンドラ、ヴァルゴのような火力を盛るマスタークォーツをつけて、サブにこれをつけることで、基本的にEP切れを起こすことはなくなる。
メインで使った時も戦闘開始時ATS↑大が強力で、目に見えて火力は上がる。4ターン限定ではあるがEPの回収がさらに容易となるため、噛み合いはいい。
個人的にはアルティナのメインとして使用しているが、エマやミュゼといった他のキャラでも十二分に効果を発揮できる強力なマスタークォーツだと思う。
オボロ
元ネタは「物事が霞んではっきりしない」という意味の単語である朧から。
幻属性MQダントツの使用率最下位。スコルピオを除いた他3つがかなり強力、スコルピオは性能に癖があるものの、使おうと思えば全然使える。しかしオボロに関しては活きる場面が非常に少ない。
トールと相性がいいが、ゼファーに確率が劣ってしまっているというのが厳しい点。状態異常に比べて能力低下の方が通りやすいというのもオボロの首を絞めている。
一応開幕ステルスがかかるため、ステルス運用をする場合のフィーのみメインでの採用の価値がある。ステルス状態ではこちらの攻撃は全てクリティカルとなるためグングニルとの相性もいい。しかし汎用性には欠ける。
スコルピオ
元ネタは蠍座を意味する英単語、Scorpioから。
ブレイク時のみ火力が上がるという変わった効果を持つ。しかし、ブレイク時はダメージが通りやすいため、思った以上に火力は上がる。
閃Ⅲの時はブレイクによる行動不能時間がかなり長かったため、スコルピオも扱いやすかった。しかし今作ではかなり時間が抑えられているためどうしても活かしにくい。
スコルピオ+スクルドで高速でブレイクを取って火力を能動的に上げる、スコルピオ+ゴーズでブレイク時のみ交代で出して超火力をお見舞いするなど、それなりに強い型は存在する分オボロより扱いやすいかなといった印象。
パンドラ
元ネタはギリシャ神話に登場する人類最初の女性であるパンドーラーから。パンドラの箱のパンドラはここからきている。
アーツの火力を大幅に上げる化け物マスタークォーツ。パンドラ+ティタニアがアーツ要員にとって1番扱いやすくいちばん強い。EP回復をアイテムで代用するなら魔法ダメージが上がるエルダはもちろん、クリティカル率の上昇量もかなりのものなので、グングニルと組みあわせても面白いかもしれない。
最終的に範囲が全体となる時空幻の3属性の攻撃アーツばかり使用しているが、他4属性のアーツを使用する場合、アーツの効果範囲拡大もかなり役に立つ。
エルダ
元ネタについて調べはしたものの、よく分からなかった。全MQ中入手時期が最も遅いマスタークォーツ。
メインの効果的にはヴァルハラと対になるマスタークォーツであるが、実際の扱いやすさは圧倒的にエルダの方が上。クラフトが全部魔法攻撃で、アーツを使用することも多いミュゼ、サポートクラフトを使いながらアーツで攻撃していくエマやアリサとの相性が良い。
CPとEP両方回復量としてはそこそこの数値なため、ロゼッタアローを連発するアリサなど片方のみを目的として据えることも可能。
ちなみに省EP4種を積んだクロノバーストの消費EPは90を割るため、エルダと組み合わせることで無限に攻撃を繰り返すことが出来る激ヤバMQでもある。