どうも、りゅーです。
自分はSCP Foundationというものに定期的にハマっている。
SCPオブジェクトの種類は非常に多く*1さすがにすべての記事を読めているわけではない。しかし好きな記事は当然いくつか存在する。
そこで今回は好きなSCP記事について書いていきたい。
また、リンクは本家記事を載せている。削除済みの記事についてはアニヲタWikiの記事を貼っている。気になった人は読んでみるといい。
留意点
- オブジェクトクラスにおいて主要なオブジェクトクラス*2以外のオブジェクトクラスが割り当てられている場合は太字としている。
- 基本的には本家記事に書かれているオブジェクトクラスを表記しているが、一部そうでないものもある。
それぞれの用語の解説的なものは以下
SCP-EN
SCP-ENは財団本部記事のこと。
SCP-1739
オブジェクトクラス:Keter
メタタイトル:もう使わないラップトップ
もう使われることはないラップトップ。決して使ってはいけない。
ラップトップにはウィンドウが以下の3つ存在する。
- ウィンドウ1:日付入力
- ウィンドウ2:チャット画面
- ウィンドウ3:犬小屋につながれた犬と女性のCGアニメーション
このオブジェクトの流れは以下の通りとなる。
- ウィンドウ1に日付を入力する。その後入力した人物が消失する。
- ウィンドウ2には「Isaac」というユーザー名が出てくる。「Isaac」は消失した人物本人。ちなみにこちら側のユーザー名は「BranchPrime」。
- ウィンドウ1に日付を入力すると、ウィンドウ3の中で女性が犬を開放してボールを遠くに投げる。
- ウィンドウ2の中でコミュニケーションをとることができる。しかし3日から7カ月の間のどこかのタイミングでチャットが切断されてしまう。
- 切断された後、犬がボールを持った状態で戻ってきてボールを投げ捨て、女性がまた犬を犬小屋に繋ぎなおす。
詳しくは「Isaac」とのチャットになぜこのオブジェクトがKeterなのか、という部分が書かれてあるが、非常に長い。ぜひ記事を読んでこのオブジェクトの恐ろしさを感じてほしい。
記事を読んで少し考えればこちら側も「ボール側の世界」である可能性がある、ということがわかると思う。
SCP-1422
オブジェクトクラス:Neutralized // Phenomenon(補遺1422-3を参照)
メタタイトル:イエローストーンの怪
アメリカにある世界遺産、そして世界初の国立公園であるイエローストーン国立公園に関するオブジェクト。
異常性はただ一つ。財団職員がイエローストーン国立公園を認識できない。これだけ。
イエローストーン国立公園の存在を財団職員に知らせればこの異常性は何ともないため、全職員に通知してこのオブジェクトのオブジェクトクラスはNeutralizedとなった。
SCP-2000
オブジェクトクラス:Thaumiel
メタタイトル:機械仕掛けの神
SCP-2000コンテスト優勝記事。
このオブジェクトは世界の再構築を行うことができる機械というめちゃくちゃな代物。そのため当然オブジェクトクラスはThaumielだし、こんなオブジェクトを財団職員含めてみんなに知らしめるわけにもいかないからそのカバーストーリーとしてSCP-1422がある。
またSCP-1422、SCP-2000の前日譚として「マリアナ海溝から回収された文書」というTaleも存在している。
世界の再構築を行うというまさに「機械仕掛けの神」。しかしこのオブジェクトには隠しメッセージがあり、そのメッセージを読みそれを考察するとこのオブジェクトのメタタイトルである「機械仕掛けの神」の意味が違ったものに見えてくる。
本当にこのオブジェクトは現在存在する人類の味方なのか?
ちなみにこのオブジェクトはSCP-ENのものであるため、メタタイトルの「機械仕掛けの神」というのは翻訳されたものとなっている。
原作であるSCP-ENの記事のメタタイトルは当然「Deus Ex Machina」である。これは元々古代ギリシア古典演劇における演出技法のひとつ。パズドラなどでデウス・エクス・マキナなども存在するため名前自体は知ってる人もいると思う。
【Tale:マリアナ海溝から回収された文書】
SCP-2217
オブジェクトクラス(バージョン1):Euclid
オブジェクトクラス(バージョン2):Euclid
オブジェクトクラス(バージョン3):Uncontained
オブジェクトクラス(現バージョン):Thaumiel
メタタイトル:鎚と鑕
SCP-2217はギリシャのある島にある浜辺全体。このオブジェクトはオブジェクトクラスの推移からもわかると思うがめちゃくちゃややこしい経緯をたどっている。
簡単に言うと財団&世界オカルト連合&境界線イニシアチブ&壊れた神の境界VSサーキック・カルトという世界の存亡に関わる最終決戦に関係するオブジェクトである。
ストーリーを辿るだけでもめちゃくちゃアツいSCPであるため、要注意団体などの世界観がわかってきたときに読むと非常に面白い。おすすめ。
●● | ●●●●● | ●● | ●
オブジェクトクラス:Keter
メタタイトル:●● | ●●●●● | ●● | ●
まずは記事を見てほしい。そしてどういうオブジェクトか考察してみてほしい。ここではあえて解説はしないでおく。
このオブジェクトは【500語以内でSCPを完成させる】というテーマのコンテストでの優勝作品である。まさに発想の勝利。
ちなみにオブジェクトナンバーはSCP-2521である。
SCP-2718
オブジェクトクラス:Unclassed
メタタイトル:その後に起こるのは
人間が死んだらどうなるのか、という疑問はだれしも持ったことはあると思う。このSCPはそんな疑問の答えの一つに触れている。
SCP-2718はその答え自体ではなく、その答えから発生する情報災害である。通常の情報災害系のオブジェクトとは異なり、自己拡散するような性質もあるため財団はオブジェクトクラスを定めず、情報を完全に封じ込めている。
先ほどの疑問に対しての解答はぜひ記事を読んでもらいたい。否定したいが誰も経験したことがないため否定できない、そんなことが書かれている。
SCP-2959
オブジェクトクラス:Keter-potissimi
メタタイトル:かつての我らとその使命
オブジェクトクラスの意訳は「最大の懸念」となる。
SCP財団に雇用されているDクラス職員は基本的に各国の死刑囚などである。しかし、いくら世界中の死刑囚を集めているにしては雑に扱いすぎと思ったことはないだろうか。このSCPはその疑問への解答の1つとなる。
SCPの記事を書いている人や読んでいる我々などSCPというコンテンツを楽しむ人すらもこのSCPの影響を受けているかもしれない。
SCP-3001
オブジェクトクラス:Euclid
メタタイトル:レッド・リアリティ
SCP-3000コンテスト第二位となった記事。
財団世界では「スクラントン現実錨(SRA)」という超便利なアイテムが存在している。そんなRSAの原型の開発者であるロバート・スクラントン博士に関係するオブジェクトである。
SCP-3001は瞬間的なクラス-C"ブロークン・エントリー"ワームホールの生成を通じてアクセス可能となる逆説的な並行/ポケット"非次元"。簡単に言うと異空間である。この空間の中はほぼ真空であり、ヒューム値という値が非常に低いという特徴がある。
このオブジェクト自体はそこまでこわかったりえぐかったりしないのだが、ロバート・スクラントン博士が残した記録がとてもえぐい。全SCPの中でもトップクラスのえぐさだと思っている。
えぐい話が好きな人はぜひ読んでほしい。そしてロバート・スクラントン博士の勇姿を見ていってほしい。
SCP-3007
オブジェクトクラス:Keter
メタタイトル:二人の芸術家の世界
SCP-3001同様SCP-3000コンテスト参加作品。
知ってはならない、知った時点で手遅れというオブジェクトといえばSCP-444-JPが挙げられる。あとはSCP-444-KOなどもある。このオブジェクトも同様に知ってしまった時点で手遅れとなるタイプのオブジェクトとなっている。
メタタイトルからも察することができると思うが、このオブジェクトには複数枚絵画が登場する。そしてこのオブジェクトはその絵画がとても重要な意味を持つので詳しい概要はぜひ本家記事を読んでもらいたい。
簡単に言うとSCP-3007は常に世界中の何十人かに影響を与えている幻覚である。各幻覚は50-80分であり、それが1日4回発生する。そしてその幻覚から呼び戻すためには対象者の殺害しかない。
ちなみにこのオブジェクトに出てくる絵画は全て筆者が描いたものらしい。才能があふれてる。
SCP-3519
オブジェクトクラス:Keter(Neutralized)
メタタイトル:静かなる日々
財団が敗北を喫した数少ないSCP。
このオブジェクトは「2019年3月5日に世界の終わりが来るから、それが訪れる前に自殺をするのが望ましい結末である」という情報を各メディア媒体によって感染するミーム災害となっている。
ミームの内容も相当に危険なものであるが、さらにこのオブジェクトは世界の終わり方に対するミームは含まれていないのでミームに感染する条件がとんでもなく緩く、そのせいでものすごい勢いでミームが拡散されていく。
どのようにして世界が滅亡していったのか、なぜこのオブジェクトのオブジェクトクラスがかっこ付けでNeutralizedとなっているのか、これらは記事を読むとわかる。絶望感強い作品が好きな人にはおすすめ。
SCP-3999
オブジェクトクラス:Apollyon→Neutralized
メタタイトル:私は私に起きること全ての中心にいる
まずは記事を読んでほしい。おそらく困惑する人が大半ではないか。
この記事はSCP-3000コンテストに記事を出そうとしているこちら側の世界のSCPwikiメンバーの苦悩によって振り回されている様子である。つまりSCP-3999は「SCP-3000コンテストに記事を出そうとしているこちら側の世界のSCPwikiメンバー」ということになる。
取り消し線だらけであるため非常にわかりにくいが、よく読んでいると財団世界の登場人物であるタローランがこちら側の世界のメンバーの存在に気付いている。
いっそのことこのままSCPとして出してしまおうと思ったその発想は非常にすごい。結果記事が大変なことになっているのだが。
プロトコル4000-ESHUに基づき制限されています。
オブジェクトクラス:Keter
メタタイトル:禁忌
SCP-4000コンテスト優勝記事。
このオブジェクトは通常とは異なる空間に存在するエリア。この場所に行くためにはとある儀式をしなければ行くことができない。このエリア内ではとあるルールがあり、そのルールに従わなければ大変なことになる。
記事を読めばわかると思うが、不思議生命体だったり出入りする穴だったり地面に線上に存在している泥だったりやけに回りくどい表現が多い。そしてオブジェクトナンバーも制限されている。ここからルールの一つは見えてくるのではないだろうか。
ルールを破ってしまうとどうなるのか、どのような結果となるのか、記事を読んでもらいたい。なかなか読みにくくなっているが読み応え、考察しがいのあるものとなっている。
SCP-4517
オブジェクトクラス:Safe
メタタイトル:それほどNじゃない
誤伝達部門の記事のうちの一つ。
SCP-4517はとあるアパートの一室のバスタブの中にある「何か」。
長さ170cm重さ55kgということはわかっているが、ではそれが何なのかと問われると答えられない、そういう異常性を持っている。
このオブジェクトの正体は記事を読んで考察を行えば比較的容易にわかるためぜひ考察してほしい。
SCP-6000
オブジェクトクラス:Keter
メタタイトル:蛇、箆鹿、放浪者の図書館
SCP-6000コンテスト優勝記事。
ブラジル、アマゾン熱帯雨林に出現したとある異常空間。報告書執筆時点でこの異常空間の範囲は全長19kmとなっている。そして不定の速度で拡大している。
「道」という俗称で知られているクラス-W転移ゲートウェイの一種で、この異常空間の先は「放浪者の図書館」となっている。
この記事は大量の補遺を読んでどのようなものか読み解くタイプのSCPとなっているためここでは概要は紹介しないこととする。ここに書くと記事の文字数が+10000文字くらい行きそうだし。読みたい人は読んでみるといい。
SCP-6000
オブジェクトクラス:Apollyon
メタタイトル:蛇、箆鹿、放浪者の図書館
SCP-6000コンテスト優勝記事。
ブラジル、アマゾン熱帯雨林に出現した、「放浪者の図書館」として知られている異空間の一部へと変化した地域。報告書執筆時点でこの異常空間の範囲は西半球全体、地表の58%となっている。そして不定の速度で拡大しているが、あと2週間程度で地球全体を覆う見込みとなっている。
あまりに広範囲に成長してしまったため、財団とGOCにはどうすることもできない。つまり収容に失敗してしまっている。世界の終焉から逃れることができなくなってしまったため、オブジェクトクラスをKeterからApollyonに格上げされた。
この記事は大量の補遺を読んでどのようなものか読み解くタイプのSCPとなっているためここでは概要は紹介しないこととする。ここに書くと記事の文字数が+10000文字くらい行きそうだし。読みたい人は読んでみるといい。
SCP-8900-EX
オブジェクトクラス:Keter→Explained
メタタイトル:青い、青い空
財団が敗北宣言を出した唯一ともいえるオブジェクト。
色の見え方に関するオブジェクトである。
Explainedというオブジェクトクラスは「現在の主流科学で説明できる、虚偽や錯誤によるもの、または公に流布されて収容不可能なほどに広まってしまったもの」に対してオブジェクトナンバーの末尾に-EXとつけることで割り当てられるかなり特殊なオブジェクトクラスとなっている。
ぜひ読んでほしい。この現実世界で人間が見ている色というのは本当に正しい色であるのか、そういうところまで考えさせてくれる傑作だと思う。
SCP-JP
SCP-JPは財団日本支部の記事のこと。
SCP-280-JP
オブジェクトクラス:Safe
メタタイトル:縮小する時空間異常
吸い込んだものの質量に比例して大きさが小さくなる、そして吸い込んだ分だけ大きさが小さくなるブラックホール。
このオブジェクトに関しては解説記事や解説動画よりも本家記事を読んでもらいたい。このオブジェクトをなぜお勧めしているのか、ということがよくわかると思う。
SCP-444-JP
オブジェクトクラス:Unclassed
メタタイトル:緋色の鳥
日本支部産オブジェクトであるが、全オブジェクトを含めてもトップクラスにやばい超有名オブジェクト。ちなみに自分が一番好きなオブジェクトでもある。
とある文章を読み上げると精神世界に飛ばされてしまってとある赤い鳥に襲われて精神世界上で殺されてしまうというもの。精神世界から現実世界に帰るためには非常にめんどくさいことを精神世界上で行わなければならない。
しかし読み上げなければいいので簡単に収容できるね!ってことで収容している。
Unclassedというオブジェクトクラスは「Unclassed」というクラスではなく、オブジェクトクラスを付けてはならない、つけてしまったら世界が終わりかねないためオブジェクトクラスを付けられていないという意味である。
このオブジェクトクラスになった経緯については記事を読んでもらいたい。
あやしけ やなげ 緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ
SCP-511-JP
オブジェクトクラス:Safe
メタタイトル:けりよ
傑作民族ホラー。
SCP-511-JPはホームビデオのようなものが録画されているビデオテープ。再生中に不自然なノイズや映像が入る。
このオブジェクトの怖さもなかなかであるのだが、「しんに」というTaleもあり、それを読むと怖さが倍増する。
作者の圧倒的な民俗学の教養が日本のホラー特有の怖さを完全に引き出しているため、ジャパニーズホラーが得意な人はぜひ読んでほしい。
【tale : しんに】
SCP-544-JP
オブジェクトクラス:Euclid
メタタイトル:孤独な放送室
SCP-JPが誇る傑作。基本的に実験要員として扱われることの多いDクラス職員だが、そんなDクラスが大活躍するオブジェクト。
SCP-544-JPは■■県にある廃デパート。デパート内部に入ると3分毎に少女の声で迷子の呼び出しが入る。放送の内容は基本的に「お知らせです。Aさん、Bさんがお待ちでした。」のような形。
そしてその放送が入るとAさんとBさんは侵入者のことを忘れてしまう。さらに特定の個人名というわけではなく「友達」や「家族」のような形で指定をすることもある。
このようなオブジェクトがなぜ傑作なのか。どのようにしてDクラス職員が活躍をするのか。それはぜひ該当記事を読んでほしい。そして後日談に当たるTaleである「進路相談」も読んでほしい。
【tale : 進路相談】
SCP-548-JP
オブジェクトクラス:Safe Neutralized
メタタイトル:歌う雨音
雨が当たると雨音ではなくピアノの音に変わるという異常性をもつ傘。旋律はショパンの「練習曲作品10第3番ホ長調(別れの歌)」となっている。
オブジェクトクラスがNeutralizedになっていることからもわかる通りすでに無力化されたものとなっている。
無力化された経緯、この傘が異常性を持つことになったとある事件、すべてにおいてしんみり、感動いろいろな感情が生まれてくる。名作なので知らない人はぜひ読んでほしい。
SCP-654-JP
オブジェクトクラス(補足-B):Euclides Kether Juggernaut
オブジェクトクラス(補足-C):Euclides Malchut Juggernaut
オブジェクトクラス(データ破損):Euclid Juggernaut
オブジェクトクラス(補足-E):Eukleides Juggernaut
メタタイトル:マトリョーシカ
本家記事を見てもらうとわかるが、このオブジェクトは4枚の報告書で構成されている。
SCP-654-JPはとある新興宗教の礼拝堂の上空に発生する空間異常。これに関しては4つの報告書それぞれで共通となっている。
4枚の報告書でそれぞれ差異があるため残りは本家記事参照。しかし本家記事だけ読んで理解できる人は恐らく大天才か元ネタの存在に気付いた人だけだと思われる。
そのための救済処置(?)として「梨枝博士の報告書」という形で筆者本人の解説が本家記事の中にリンクが存在している。詳しい解説もそちらを参照してほしいが、元ネタは「地球空洞説」というものであり、これについて理解するとこのオブジェクトの恐ろしさ、オブジェクトクラスの意味(Juggernaut:絶対的な力、不可抗力的なもの)がわかると思う。
また、各報告書に書かれているEuclides Eukleides Ketherについては恐らくであるが基底世界(財団世界)におけるEuclidとKeterに当たるものと思われる。Malchutに関しては元とされるオブジェクトクラスが特に見当たらなかった。副次的なオブジェクトクラスにあたるものではないかと思われる。
SCP-1682-JP-DEL
オブジェクトクラス:Euclid
メタタイトル:救難信号
オブジェクトナンバーにある「-DEL」はすでに削除されてしまったもの。削除された理由としては作者(AliceHershey氏)が活動引退したため。
財団が所有している船舶になかに存在する4つのポータル。これらはそれぞれ同じ平行世界につながっており、そちらの世界にも財団は存在している。
ポータルは全て封鎖されており、その封鎖されているポータルを空けることが現在の特別収容プロトコルとなっている。
SCP-001-JP
オブジェクトクラス:Chesed
メタタイトル:死の死
特別収容プロトコル:今はただ、蓋を壊してください。
SCP-1682-JPに隠されたこのオブジェクトの本当の姿。
この世界では「死」という概念がない、つまり誰も死なない誰も殺されない。誰も殺すことができない。しかしポータルの先にある平行世界では死ぬことができるということが判明してしまった。そしてこちらの世界と平行世界の生死はリンクしている。
「死」というものがないこの世界では負傷した場合も各種装置をもちいて延命を行うことになる。どれだけひどい怪我をしても死ぬことはない。そんな世界で死ぬ方法が判明したらどうなるか。ある意味世界の救世主的な立場になるのも無理はない。
ではなぜポータルは閉じてしまっているのか。
理由は明白で平行世界の住人からすれば何もしていないのに、こちらの世界の人のせいで勝手に死んでいくのである。迷惑もいいところ。そんな状況であればポータルを閉じてしまうのも無理もないだろう。
ちなみに普通の記事で描かれている世界観は「死」の概念は存在する。よってややこしいが平行世界の財団が基底世界の財団で、こちらの世界の財団が平行世界の財団となる。
オブジェクトクラスのChesedはヘブライ語で神の慈悲のような意味らしい。異常性的にもThaumielのようなオブジェクトクラスとされている。しかし、向こう側の世界ではNeutralizedらしい。封鎖しているから当たり前ではあるが。
もう削除されているオブジェクトであり、すでに別のSCP-1682-JPが登録されているのでもう「救難信号」と「死の死」の記事を読むことができない。注意。
SCP-1686-JP-DEL
オブジェクトクラス【前提】:Safe Neutralized
オブジェクトクラス【変動】:Euclid
オブジェクトクラス【予定調和】:Keter
オブジェクトクラス【焼却】:不明
メタタイトル:変動、或いは焼却されるべき未来
オブジェクトナンバーにある「-DEL」はすでに削除されてしまったもの。削除された理由としては作者(AliceHershey氏)が活動引退したため。
完結に言うと、未来シミュレーターのようなものとなる。正確にはこのオブジェクトでシミュレートした結果になるように未来改変を行うオブジェクトである。
【前提】【変動】【予定調和】【焼却】の4つは別の世界となっており、年代としては【焼却】から【前提】に向けて古くなっている。
概要を話すと果てしなく長くなり、さらにややこしくなってしまうのでここでは記さない。解説記事や解説動画を見てほしい。
絶望的未来から抜けだすことはできない。
SCP-1690-JP
オブジェクトクラス:Ain
世界を滅ぼすことが確定しており、財団にはどうすることができないオブジェクトというのはSCP-2317を筆頭にいくつかある。しかしこのオブジェクトはそんな奴らでも太刀打ちできないレベルでやばい。なぜならこちらは宇宙を消滅させるオブジェクトだから。
このオブジェクトはヘラクレス座・かんむり座グレートウォールとしてその一部が観測可能となっている不明な規模の広がりを持つ平坦トーラス平面である。イメージしにくい人は本家記事を見ると概念図が書かれているため見るといい。超簡単に言うと宇宙を飲み込んでいる境界面である。
この境界面に呑み込まれたものは文字通り完全に消失しており、さらに空間を呑み込むスピードが光速以上となっている。これらの理由によりどれほど宇宙がこのオブジェクトに呑み込まれているかは不明。
現在このオブジェクトに対する解決案は3つあるがそのうち1つは会議で却下、残り2つの解決案についても両方成功できない説が濃厚であるため、このSCP-1690-JPから逃れることは実質的にできないという状況となっている。
SCP-2000-JP
オブジェクトクラス:Thaumiel
メタタイトル:伝書使
SCP-2000-JPコンテスト優勝記事。
SCP-3519と同時期にこのSCPの収容物語は進む。そのためSCP-3519を知っておくとこのSCPのストーリーの裏で何があっていたのかがわかると思う。
簡単に言うとインターネット上に存在する犬。その犬にチャットや音声認識で指示すればデータを取りに行ってくれる。セキュリティに保護されている場所の中にお求めのものがあってもそのセキュリティを貫通して取ってきてくれる。
本家記事の演出、記事の物語どれをとっても傑作といっても頷けるものとなっており、十分感動できるものとなっている。知らない人はぜひ読んでほしい。犬ってかわいいよね。
SCP-2513-JP
オブジェクトクラス:Keter(Neutralized)
メタタイトル:せめて、財団らしく
いくつかある特性上収容が不可能となるオブジェクトのうちの一つ。
人間の死後超低確率で発生する現象であり、その死んだ人間が最後に願うことに対して規模が小さいながらも現実改変を起こして叶えてくれるというものである。
人間の死後にしか発生しない現象であるため普通は報告書を書くことができない。ではなぜ報告書が残っているのか。つまりはそういうことである。その結果のこのメタタイトルである。
その他支部
SCP-050-KO
オブジェクトクラス:Keter Fuck you KETER!
メタタイトル:SCP-050-KOに関する件
オブジェクトクラスで不愉快な気持ちになった人は記事を読まない方がいいかもしれない。
オブジェクトクラスからもわかるかもしれないが、SCP-050-KOとされているとある黄色人種の女性をいじめている様子を書いた報告書のようなもの。記事の体裁に沿ってはいるが、内容はただただ胸糞悪く、苦手な人は本当に苦手であり、シンプルに閲覧注意なオブジェクト。
一応記事内にある添付資料に正しい体裁で書かれた、正しい報告書が存在している。「いじめがエスカレートしていく様子」というものをテーマに作成されたSCPである。
当たり前だがどんな理由であれいじめダメ、ゼッタイ。
SCP-CN-756
オブジェクトクラス:Euclid Keter
メタタイトル:数字の本
このオブジェクトはメインタイトル「一から不可説不可説転」、サブタイトル「よくわかるヒンディーの数量単位」となっている一冊の本である。
このオブジェクトについては以下の通り
- 1ページずつでしか開くことできない。また、途中のページを直接開くことはできない。
- 本の破壊はできない。
- 目次は一、十、百、千と続いていき、最後はヒンドゥー教において最大の数である不可説不可説転*4となっている。
- 左ページには「数字」「助数詞」「対象」という形で中国語で文章が書かれている。右ページは白紙。
- 目次以外のページを開いた場合、左ページに書いているものが実際に出現する。例:一のページに一匹の馬と書かれていた場合、実際に一匹の馬が出現する。
- 開いてしまった後はそのページに異常性を持たない
元々Euclidだったが、数が大きくなるたびに被害が大きくなるため実験凍結、オブジェクトクラスをKeterに格上げとなった。
実験では「万」まで開かれていたが、とある事件により現在「兆」まで開かれている。それぞれどうなったのかは記事を読んでほしい。特に「億」と「兆」があまりにひどすぎる。
特殊なもの
SCP-001
SCP-001というオブジェクトナンバーはかなり特殊なものである。SCP-001以外のオブジェクトに関しては「このオブジェクトナンバーはこのオブジェクト」という風に1対1で対応しているのだが、このSCP-001に関してはそのように1対1対応していない。
世界観的な話をするとSCP-001の報告書を執筆したのはクレフ博士ということになっている。
しかし機密情報漏洩対策のために、クレフ博士を始め複数の財団職員や博士が複数のダミー報告書をたくさん提出している。これらは実際にサイトに収容されているか分からないし、そもそもSCP-001というオブジェクトが存在しているかどうかすら不明となっている。
メタ的な話をするとSCP-001というオブジェクトナンバーは特殊であるため、みんなそれについての報告書を書いてしまう。ならいっそ全てSCP-001ということにしてしまおう、ということになりこのような体裁となっている。
基本的にSCP-001の各報告書名は「○○の提言」という形となっている。提言という部分をとって各報告書のことを「提言枠」と呼ぶことも多い。
以上がSCP-001の簡易的な解説であるが、これは各支部のSCP-001についても同様である。そのためSCP-001-JPやSCP-CN-001、SCP-001-KOなど現在支部に投稿されているSCP-001には提言枠が必ず存在する*5。
本家と各支部のSCP-001提言枠へのリンクは以下の通り。
基本的に日本語翻訳されているもののリンクを貼っているが、提言枠のうち過半数が未翻訳の場合は現地支部サイトのリンクを貼ってある。
【SCP-001】本部
【SCP-001-JP】日本支部
【SCP-001-KO】韓国支部
【SCP-CN-001】中国支部
【SCP-001-FR】フランス支部
【SCP-001-RU】ロシア支部
【SCP-ES-001】スペイン支部
最後に
以上が個人的に好きなSCPオブジェクトである。
削除されているオブジェクト以外に関しては本家記事のリンクを載せたのだが、ものによってはアニオタWikiなどの解説記事やYoutubeにあがっている解説動画を見た方がわかりやすいときもある。そこは人それぞれ。
ちなみに現在理解したいな、気になっていて理解するのに時間がかかりそうだなとなっているオブジェクトは以下の通り
- SCP-2510-DEL 我らの壊れたる救済
- SCP-3480 オリンポス山
- SCP-5000 どうして?
- SCP-CN-2000 カオス理論
かなり長くなってしまったが、今後もなにか書きたいことがあれば書こうかなと思う。それでは。