どうも、りゅーです。
先日こんなツイートを見かけた。
吹奏楽における
— 坊主 (@bozu_108) 2022年5月25日
歴代課題曲はこれだろ
選手権
最優秀賞、金賞、入選、入選
吹奏楽部の方、合ってますか? pic.twitter.com/hXEPRehGIr
こう見えて自分は中学と高校で6年間吹奏楽部に所属しており、支部大会だったり全国大会だったりにちょこちょこ出場したりしていた。
吹奏楽の大会といえ夏コンば主に夏から秋にかけて行われる全日本吹奏楽コンクールとその予選大会(通称夏コン)である。
夏コンは基本的に全日本吹奏楽連盟から提示される課題曲1曲+自由曲1曲の合計2曲を演奏する。課題曲は毎年4曲から1曲選んで演奏するのだが*1*2、1940年から現在までと非常に歴史のあるコンクールであるために多種多様な曲が課題曲として登場している。
そこで今回は数ある夏コン課題曲の中でも個人的におすすめしたい、好きな課題曲をまとめていきたいと思う。
動画は基本的に参考音源のもの。参考演奏のものがなかったら一番参考演奏に近いであろうものを貼ってる。一部はこの演奏が化け物クラスにうまい!と断言できるものを貼っている。
マーチ編
南風のマーチ
2011年度課題曲Ⅳ
超絶王道コンサートマーチ。
コンクール課題曲ではこのようなコンサートマーチがかなり多いので、おそらくその当時現役だった時代に吹いたもので一番お気に入りのコンサートマーチがこの枠に入ってくると思われる。
太古の昔にYoutubeにあがっていた岡山学芸館高校の全国大会での演奏がとんでもなく上手かったのでどうにかして音源手に入らないかなと思ってたりする。
ちなみに○風のマーチはほかに2曲ほどあり、そよ風のマーチ(1991年度)、汐風のマーチ(2010年度)、すこしパターンが変わるがマーチ「春風」(2005年度)がある。どれも非常にいい曲。
マーチ「プロヴァンスの風」
2015年度課題曲Ⅳ
多分アニメ版響けユーフォニアムで聞いたことのある人が多そうな曲。実際はアニメ版響けユーフォニアムが放送された2015年の課題曲である。
コンサートマーチではあるが、それなりに異色の雰囲気を放ってた楽曲。スペイン風のファンファーレに始まり、南フランス風(プロヴァンスあたり)のメロディラインと続いていく。
このような異国情緒な雰囲気を漂わせる曲は大好き。
レイディアントマーチ
1999年度課題曲Ⅱ
現役時代吹いてみたかった課題曲マーチその1。現役時代チューバ吹いてたからわかる。絶対低音楽しいやつ。吹きたい。
雰囲気から聞いてわかるシンプルに難しいマーチ。普通のマーチにありがちなテンポよりも若干遅いテンポなのがなおさら荘厳な雰囲気を醸し出してて好き。
マーチ「カタロニアの栄光」
1990年度課題曲C
現役時代吹いてみたかった課題曲マーチその2。個人的三大変態課題曲マーチの1つ。
1990年代の課題曲マーチは傑作とも呼ぶべきマーチが多数あり、レイディアントマーチやこのカタロニアの栄光、これ以降に紹介する2曲もそれに含まれる。
なんといっても開幕一発目のメロディラインである。ここきいて「やべえ曲だろこれ」って思わない人いるんかね。かっこよすぎる。
ちなみにカタロニアはおそらくスペインのカタルーニャ州のことだと思われる。プロヴァンスの風といいやはりスペイン風の楽曲はかっこいい。
第一行進曲「ジャンダルム」
1995年度課題曲Ⅲ
現役時代吹いてみたかった課題曲マーチその3。個人的三大変態課題曲マーチの1つ。
ある意味コンサートマーチを極めてしまったコンサートマーチ。聞き始めて一発目で分かる、なぜあんなにも穏やかなのか。しかもその穏やかさが曲の終わりまでずっと続いていく。
コンサートマーチはマーチの形態の一つのようなものであるため、基本的にどの曲でも元気溌剌としたものや歩きやすいものが多い。しかしこの曲は違う。ここまでコンサート以外で吹かせる気のないコンサートマーチを知らない。
あと未だに第二行進曲が出てきてない。
行進曲「ラメセスⅡ世」
1995年度課題曲Ⅰ
おそらく歴代課題曲マーチの中で一番演奏難易度の高い課題曲マーチ。
現役時代吹いてみたかった課題曲マーチその4。個人的三大変態課題曲マーチの1つ。また、今まで聞いてきた課題曲のなかで一番好きな課題曲マーチである。
中学の時Youtubeで初めて聞いてものすごい衝撃を受けた。こんなにも難しそうでこんなにもかっこいい課題曲があったのかと。正直マーチであること抜きで全吹奏楽曲で数えてもかなり上位に食い込むレベルで好き。
現役時代チューバを吹いていたので、楽しそうかどうかの判断は低音基準となるのだがこの曲に関してはおそらく全パート楽しそうと感じるのではないか。
ちなみにラメセス2世(ラムセス2世)はエジプト新王国第19王朝のファラオらしい。世界史は勉強したことないのでわからんけど、少なくともとんでもない位の人なのはわかった。
その他の課題曲編
架空の伝説のための前奏曲
2006年度課題曲Ⅰ
課題曲感のない課題曲であり、普通の吹奏楽曲として紹介されててもあまり違和感のない曲。
和風な感じでありながらどこか神々しさも感じるかっこいい曲。
架空の伝説と銘打ってるけど実はどこかの神話モチーフだったりないのかなと考えたりもするけどどうなんだろ。
市立柏高校の全国大会での演奏がこれまたものすごく上手なので聞いてほしい。
天馬の道~吹奏楽のために
2008年度課題曲Ⅳ
ものすごい綺麗な曲。中1のときの定期演奏会で吹く機会があったのだが、めちゃくちゃかっこよくて一時期この曲ばっかり聞いていた。
天国の島
2011年度課題曲Ⅱ
今となってはDASH島で聞いたこともある人が多いと思う曲。実は課題曲なんです。
もともと北海道の天売島モチーフの曲であるため全体を通して和風な曲構成となっており、好きな人はとにかく好きな曲だと思う。
一応中学2年の時の課題曲なのでそれなりに思い出深い曲でもある。
秘儀III-旋回舞踊のためのヘテロフォニー
2015年課題曲Ⅲ
圧倒的課題曲Ⅴ感。不協和音のよさ、かっこよさがうまく出ている曲だと思う。
ちなみにダンスとか日本舞踊みたいなのは全くの無知なので旋回舞踊というものがどういうものかわからない。ぐるぐるまわるんかな、曲もなんかなんとなくそんな感じだし。
君は林檎の樹を植える
2014年度課題曲Ⅴ
曲名からセンスしか感じない曲。高校2年の時の課題曲だったので触れたことあるが吹いてるとパズルをしているような気分になる、そんな曲。
綺麗だけど何とも言えない不穏な感じが癖になる曲。
吹奏楽のためのスケルツォ 第2番《夏》
2010年度課題曲Ⅴ
個人的初めて聞いたときに困惑する課題曲第一位。
初めて聞いたとき合奏前の音出しみたいなパートがあってすごい困惑した。しかしきちんと聞いていくと当然ではあるがちゃんとした音楽となっているため作曲者ってのはすごいなぁと思った。
あととんでもなく長いチューバソロとなんかすごいドラムソロがあるのでそこも好き。
ディスコキッド
1977年度課題曲C
初期の課題曲ながら最も有名な課題曲として挙げられることも多い曲。
なんといってもめちゃくちゃにおしゃれ。ここまでおしゃれな課題曲はほかにはないと断言してもいいレベルであり、だからこそ人気であるのだと考えられる。
最近の音源はテンポを速めたものも多いが、やはりこの参考音源くらいのテンポ感のほうがおしゃれだと思う。でもこのテンポだと難しすぎるんだよな。
さくらのうた
2012年度課題曲Ⅰ
後世に語り継がれるべき超名曲。
この曲を選択した学校はかなり少なかったが、でもみんな好きな曲みたいなイメージ。
参考演奏を貼っておいてなんだがこの曲に関しては市立習志野高校のこの演奏がおすすめ。めちゃくちゃうまいし心に来る。
高度なる技術への指標
1974年度課題曲B
歴代課題曲最難関。異論は許さないし異論は出ないと思う。聞けばわかる。とんでもないぶっ飛んだ曲。
参考演奏のものがなかったのであえてシエナの演奏を貼っておく。プロはすごい。おったまげるよこれ。
最後に
以上が個人的におすすめ、またはすきな課題曲である。
ちなみに気づいた人もいると思うが課題曲の番号はⅠ~ⅤのほかにもA~Dがある。これは1993年以降の課題曲の番号がⅠ~Ⅴ、それ以前はA~Dとなっているだけである。
また課題曲Ⅴは2003年からと歴史が浅い。さらにいうと1973年以前は中学と他部門でそれぞれ課題曲が1曲ずつとなっている。
今回ここに挙げてないだけですきな課題曲はたくさんある。名前だけ書いておくので名前で気になった人は調べてみてくださいな。
はじめにも述べたが吹奏楽コンクールは大戦やコロナ渦の影響で中止になった年もあるが1940年から続くものであり、課題曲の数は膨大である。自分も当たり前だが全部聞いたというわけではない。
いまや吹奏楽を引退して7年ほどたつが今後ものんびり課題曲が出るたびにのんびり聞いていきたいと思う。
それでは。